こんにちは!12月出産予定のはなまるです。
妊娠前、私は妊婦に対してこんなイメージを持っていました。
おうちでゆっくり、お腹に手を当てて子の成長を愛おしむ・・・
「さぞかし幸せで、穏やかな時間を過ごしているんだろうな」と。
それが、自分がいざ妊婦を経験して、キラキラしたマタニティライフなんて全くの幻想だったと気づきました。
現実は、つわりと体調不良、ホルモンバランスの乱れ、メンタル崩壊、変わりゆく体型への戸惑いばかりでした。
今回の記事では「妊婦やめたい」と思ってしまったあの日のことをお話します。
もう「妊婦やめたい」と思ってるつわり真っ只中の妊婦さん、どうか自分を責めないでください。。。
目次
つわりが酷い日に限って夫がスポーツ観戦に出かけた
基本的に体調は悪いけどその中でも波があって、その日はどん底にコンディションが悪い日でした。
全身に力が入らずベッドから起き上がることすら難しい。
サイドにお水を用意してもそれを飲むために起き上がることも、トイレに行くのも一苦労です。
夫に運んでもらうか、這いつくばって行くしかありません。
例えるなら、インフルエンザ+二日酔い+下痢が一気に襲ってくるような、そんな感じ。
ほんとに、ほんとに、ほんとにキツイ!!!!
「今日はもうきっと一日こんな感じだろうなぁ」と思いました。
でも、その日は休日で夫がお休みの日。
「ひとりじゃなくて良かった・・・」と思いましたが、旦那側の家族とスポーツ観戦に行く約束をしている日でもありました。
(一応説明しておくと、義実家にとってスポーツ観戦はめずらしいことではないです。毎週のように行っていて、そこに合流する感じです)
さすがにこの状況で行くはずないよね?
きっと断ってくれるよね?
と心の中で思いました。
(正直、声を出すのもきつい)
が、心の声が届くはずもなく「あんまり暗い部屋にいると気が滅入るから明るくするんだよ?」と言い残して昼頃に出かけていきました。
そもそも好き好んで暗い部屋にいるわけではない。
体力的に電気をつけたり消したりできないっていうのもあるし、
なぜか悪阻中は明かりでさえも刺激に感じて不快。
気が滅入るのは暗いからじゃなくて、妊娠がわかってから、ずっと、ずーっと体調が悪くて思うように日常が送れないからだよ。。
説明しようにも今日は言い返す気力がない。
風邪だったら全然こんな感情にならないのかもしれないけど、妊娠が原因なのに。ふたりの子なのに。
普段、とてもやさしい夫。
どんなに部屋がぐちゃぐちゃでも、出来合いのごはんが増えても、お風呂に入れなくても何も言わずにいてくれていました。
「ゆっくり休んでね」と毎日言ってくれていました。
きっと夫も疲れていて、やっとのリフレッシュだったと思います。なのに、夫のことを気遣う心の余裕はまったくありませんでした。
自分がいても何もしてあげられないと思ったのかもしれないし、ドタキャンするわけにはいかないと思ったのかもしれないし、平日仕事でいないのと同じだと思ったのかもしれないし。
今回はそばにいる状況だって作れたのに、いてくれなかった。
とても悲しくなりました。
一時間経ったかな?「え?5分しか進んでないの!?!?」
体力がなさすぎてスマホを見るのもきついし、寝ることもできないし、ただひたすら天井を見て過ごしました。
もう一時間たったかな?と確認しても、まさかの5分しか経ってない。嘘だろ・・・
こんなにも時間って過ぎなかったかな?というほど1分1秒が遅い。
そんな中でも食べつわりの空腹感と気持ち悪さは待ってくれない。きっかり2時間おきにやってくる。
なにか食べなきゃ・・・
キッチンは寝室の隣。
目と鼻の先でも万が一のために片手にエチケット袋をもち、ベッドから転げ落ちるようになんとか脱出して冷蔵庫をあさる。
食べたいものがない、気分的に食べれそうなものもない、どうしよう、
と思った矢先にそのままリバース。
嘔吐したあとは胃が痙攣して息が苦しくなり、しばらく動けない。
一旦床で寝て回復してからベッドに戻る。
さっき出かけるまえに何か買ってくるか聞かれたのに、
そのときは何も食べたくなくて・・・
はあ、事前に食べれるものが分かればどんなに楽だろう・・・
もう嫌、妊娠やめたい。インドカレーとの戦いに敗北
やっと夕方になったけど、相変わらず気持ち悪いし、頭も痛いし、動ける気がしない。
なのに、なぜかインドカレーが頭から離れない!!!!
きっと次の空腹ではインドカレーが食べたいに違いない。
こんなに具合悪いのにインドカレーが食べたい自分、本当に意味不明・・・と思いながら検索。
めちゃくちゃ割高だけど夫だって今日楽しんでるんだから私だっていいよね。ウーバーイーツしちゃおう。
空腹の波がくるまでに食べちゃう作戦です。
なんとかお兄さんから受け取り。
(きっと真っ暗な部屋から髪の毛ボッサボッサのすっぴんBBAがでてきたからビックリしたに違いないけど、そんなこと気にしていられない)
部屋のなかに広がるスパイスの香り、出来立てのあたたかいナン。
「そうそう、これが食べたかった!!!」
よし。一口、二口、三口・・・
「あれ?コレジャナカッタ??」
えーん!!!
気持ち悪い!!!!!!!!!!
インドカレー重くて気持ち悪い!!!!!!!
もうこれ以上は無理!!!!!!!
せっかく奮発して頼んだカレーなのにもう食べられない・・・
なんか、もう全部が悲しくなってきちゃった。
妊娠してから何の気力も起こらないほど体がつらい。
家事もできない。
お風呂も入れない。
何もできない。
食べて吐いて。
ただ生きているだけ。。。
妊活してやっと出来た子だけど、もう耐えられない。
こんなにつわりがキツイなんて思わなかった。
想像してた100倍はキツイじゃん。。。
私よりもキツイつわりの妊婦さんだっているのに、入院しちゃう人もいるのに、私はこの程度でさえも耐えられないんだ。。
なんか、もう・・・もう無理だ・・・
妊娠、やめたい。
負の感情でいっぱいになって、大泣きしました。
つわりに対する世の中の認識はかなり軽い
その2週間後、また義実家にスポーツ観戦に誘われました。
「体調が悪いと伝えたはずなんだけどなあ」と思いましたが、きっとその程度の体調不良としか認識されていないのでしょう。
それよりも、夫に「行ってもいい?」と聞かれたことに驚きました。
平日帰りが遅くてあまり頼れない分、休日くらいはいてもらわないと困る。
もしかしたら体調がいい日にたまたま当たるかもしれないけど、この前みたいに最悪な非に当たる可能性もある・・・
いろんな感情が湧き出てきて怒りそうになったけど、
「この状況で?」と言い返したら断ってくれました。
一緒に暮らしている夫にさえ、つわりのキツさが半分も伝わらないのは何でなんだろう・・・
実母には「女の人でもつわりを経験してない人や軽い人には伝わらないし、ましてや男に伝わるわけない。」と言われました。
たしかに妊娠前の私もこんなにキツイなんて思っていなかった。
お腹が大きい妊婦さんを見ると「きっと大変なんだろうな」と思っていたけど、
妊娠初期の妊婦さんに対してはぜんぜん想像できてなかった。
職場で何事もないように仕事してた妊婦さんも、実は裏ではこんなにキツかったのかな?
みんな、人知れず一人で耐えてるのかな?
妊娠初期は妊娠したことを大ぴらに公表できなくて体調が悪くても隠さないといけないから、認識されないのかな・・・
妊娠やめたいと思ったときに励まされた言葉
最後に、妊娠やめたいと思ったときに励まされた言葉を紹介します。
それは
「人間を作るというスゴイことを体の中でやってるんだから、その他に何もできなくていい」
です。
ついつい人と比べて、
あの妊婦さんは仕事もバリバリこなしてるのに。
家事ができる人もいるのに。
私は何もできない・・・
と落ち込んでしまいますよね。
胎動も感じない妊娠初期は、赤ちゃんとずっと一緒にいることも感じにくいし、
「赤ちゃんも頑張ってるから」
「赤ちゃんに会えるなら頑張れる」
なんて全然思えなかったです。
そんなとき、
「人間を作ってるんだからそれ以外何もしなくていいし、できないのが当たり前なんだよ。その他にできる人がスーパーマンなだけなんだから」
ってどこかの婦人科のコメントを見て励まされました。
つわりで何もできなくて当然だし、メンタルが壊れるのもホルモンバランスのせいだし、体型が変わるのも妊婦さんのせいじゃない!!
23週の現在はつわりが終わって赤ちゃんがいとおしくてたまりません。
体調がよくなって最低限普通の生活ができるようになるとメンタルも安定してきます。
妊娠やめたいと泣いた日のことはこの先もずっと忘れたくないと思い、ここに残すことにしました。
それだけキツイ思いを乗り越えてここまで来たんだってこと。
自分、頑張った。
いまそう思ってる妊婦さんがいたら、私もそう思ったことあるよと伝えたいです。