仕事が続かないと悩んでいる人へ

こんな疑問にお答えします。
本記事の内容
- 飽き性は直したほうがいい?
- 飽き性に向いてる仕事ってなに?
- 飽き性を強みにする方法は?
本記事の信頼性
私自身とても飽き性でひとつの会社につき最長3年しか続かなかったんです。
転職を繰り返してしまう自分に落ち込み、悩み、みんなと同じようにできないことに苦しみました。
でも、直そうとあらゆる方法を試しましたが、悲しいかな。持って生まれた性質のようです。
それなら飽き性を活かすしかない!と思って自分に合う働き方を選んだ今はとても生きやすくなりました。
今回は、「飽き性で社会不適合なのでは…?」と思っているあなたに、
- 飽きた仕事を続けなくてもいい理由
- 飽き性にぴったりな仕事の見つけ方
- 自分だけの強みを作る方法
をわかりやすく解説していきます。
「飽き性はなおさなくちゃ...」というネガティブな気持ちから、「飽き性を活かしていこう!」と自信を持てる記事になっています。

飽き性に朗報「石の上にも3年」は古い
2018年は「副業元年」と呼ばれた年なのは、記憶に新しいと思います。
ソフトバンクやヤフーなどのIT企業をはじめ、みずほやSMBCといったお堅いイメージのある金融系まで副業が解禁されました。
この「副業解禁」の裏には、日本型終身雇用の崩壊があります。
「石の上にも3年」という言葉は聞いたことがありますよね?
辞めようかと悩んだとき、なんとなく3年はいたほうがいいんじゃないか、そう思った経験は誰しもがあるかと思います。
たしかに終身雇用が約束されていた時代であれば「石の上にも3年」は大切かもしれません。
しかし、変化の激しい現代に求められるのは、その時々に必要なキャリアを開拓していくこと。
1社のみで経験を積むのではなく、多様な場でたくさん経験を積むほうがいいという考え方もあり、今後はその流れが加速していくことでしょう。
それは厚生労働省「働き方の未来2035」にも記載があり、今後は1つの企業に就職するという概念が薄れ、
飽き性の行動力・フットワークの軽さを強みにできる時代がやってくるのです。

一度深くまでハマり、あっさりと次へ移る。これからの時代は、そうやって80点とれるものをいくつも持っている人が強い。
ひとつのことを続けられない、転職を繰り返してしまう、と悩む必要はなくなりそうですね!
飽き性の強み
飽き性は「器用貧乏」だと言われたり、「で、結局なにがやりたいの?」と言われたり、ネガティブな印象がありますよね。
でも、飽き性は私たちにしかない「強み」でもあるんです。
あなたがもしデメリットだと感じていたら、周囲の人から浴びせられたネガティブな言葉にしか目が向いていないだけです。

ものごとの上達が早い
メンタリストのDaigoさんによると、飽き性の人たちは心的飽和が早いそうです。
心的飽和というのは、「もうわかったからOK」「もう十分やった」と心が満足する状態のことです。
研究ではこの心的飽和の早さはワーキングメモリーの高さに比例していることがわかっています。
ワーキングメモリーというのは、一時的にものごとを処理する超短期記憶のこと。
パソコンで例えるならメモリにあたりますが、パソコンはメモリが高ければ高いほど性能がよくなりますよね。
それと同じで、ワーキングメモリーの機能が高いほど頭が良いということになります。
目の前で起きたことを瞬時に処理し、1つの物事から多くの情報を吸収できるんだそう。
ワーキングメモリーの機能が高い人は集中力も高いと言われていて、それゆえ飽き性の人は物事の上達が早いんですね。

拡散的思考が得意で成功しやすい
飽き性の私たちは、ひとつのことを続けている人たちよりも豊富な経験をしていますよね。
そのため拡散的思考が得意で新しいことを創造する能力に長けているそうです。
拡散的思考というのは、自分が持ち合わせている知識や情報から考えを拡散させて新しいアイディアを生み出す思考のこと。
一見バラバラにみえる経験は、新しいアイディアのきっかけになるんです。
実際にハーバード大学の研究結果によると、その分野での経験値が浅い人のほうが成功する確率が高いそうです。
僕たちは、例えば転職を考える時にも、自分が慣れている業界や似ている業界で転職するケースの方が多いと思いますが、それよりも、どこかの業界である程度の経験をしてスキルを身につけたら、その知識を持った上で全く違う業界に挑戦した方が大きな成功につながりやすいということがこの研究から見えるわけです。
引用:Mentalist DaiGo Official Blog 間違いだらけの成功法則〜科学的に調べたら成功するための常識がほとんど間違っていた件

モチベーションが維持できる
モチベーションの維持と飽き性って正反対のように思えますが、そうではないんです。
私たちのやる気はドーパミンという脳の伝達物質にもたらされます。
ドーパミンが脳から分泌されると人はやる気、幸福感、集中力がわいてきます。
このドーパミン、いつ分泌されるかというと、新しいことに挑戦しているときに分泌されるんです。
つまり、新しいことに次々とチャレンジする飽き性は、常にハツラツとした状態を保つことができるということです。
飽き性タイプ別 向いてる働き方
飽き性な私たちは「今をたのしく過ごしたい!」という思いがありますよね。
自分が満足するまでは没頭できるけど、習得したと思ったとたん楽しいと感じられない…。
はやく次の新しいものにチャレンジしたいと好奇心がどんどん湧いてきます。
自分の性質を活かすには、ワクワクしていられるように、好奇心を殺さない環境を作ることが大切です。
でも、ワクワクだけを追い求めるのは少し不安ですよね。
飽き性のタイプ別に向いている仕事や働き方を紹介します。

安定重視タイプ
どちらかというと安定を重視したいと考えている人は安定重視タイプ。
正社員で飽きにくい仕事を選ぶ
終身雇用は崩壊したとはいえ、正社員は社会保険や福利厚生の面でもメリットがあるし、社会的にも信用がありますよね。
安定を重視したいタイプの飽き性さんは、会社を選ぶときに下記の点に注意するといいでしょう。
- 環境の変化(転勤や部署異動)があるか
- 任される範囲が広いか
- 裁量権はあるか
- 汎用性の高いスキルを付けられるか
- 多種多様な人がいる環境か
- 仕事の難易度が低くないか
ルーティンでこなすような仕事や、すぐに習得できるような簡単な事務仕事などはすぐに飽きてしまいます。
ただ、どんなに相性のいい会社を選んだとしてもいずれ飽きて転職したくなるので、
転職したくなるサイクルをなるべく長くするというイメージでいたほうがいいと思います。
一般的には営業、マーケター、企画、デザイナー、クリエイター、接客業といった刺激の多い職種が向いていると言われていますが、
営業や接客業だって慣れてくればルーティンに感じてきます。
職種で選ぶよりも、会社の環境や企業風土、職務内容で選んだほうが失敗が少ないです。

副業ができる仕事を選ぶ
会社の規則的に副業が許可されていているなら、好奇心は副業で満たすことができます。
その場合は、本業に飽きていても「お金のため」と割り切りましょう。
本業で残業時間が多いと副業に手が回らなくなってしまうので、本業はなるべく定時で帰れるような仕事がオススメです。
なお、本業の知識が活かせるような仕事を副業ではじめれば、相乗効果が生まれてどちらも軌道に乗せることができます。
たとえば本業がマーケターなら副業ブログで学んだことを実践できるし、一石二鳥ですね。
好奇心重視タイプ
多少リスクを背負っても好奇心を重視したいと考えている人は好奇心重視タイプ。
パラレルワークで働く
好奇心のまま生きたい!という人にはパラレルワークがオススメです。
副業の違いは本業があるかどうか。
パラレルワークは本業・副業という考え方ではなく、すべての仕事が本業になります。
個人事業主としての仕事を何本もやるというイメージかもしれません。
一見「ちょっと不安定すぎる…」と思うかもしれませんが、企業案件を組み合わせれば地に足をつけながら新しいことにチャレンジすることが可能です。
パラレルワークのメリットはなんの縛りもないこと!
正社員じゃないので誰かに迷惑をかけることなく、自分の意思で続けるも辞めるも決めることができるんです。
なんか飽きたなと思ったら、時間を捻出して新しいことを始めればいいんですから気が楽です。
スキルを付けて飽き性を活かそう
飽き性だからといって落ち込む必要はありません!飽きてもいいし、興味をひとつに絞らなくても大丈夫。
やるからには徹底的にやって普通以上のスキルを得ればいいんです。
なにかに没頭しては次に行くを繰り返していれば、いつの間にかあなたにしかない強みが生まれます。
今まで転職をするたびに新しいことを学んできましたよね。ぜひそこで得たスキルを洗い出してみてください。
きっとあなたしか持っていないキラリと光るものが見つかるはずです。
ひとつのことで100%の能力を持つ人も素晴らしいけど、70%~80%を10個持つ人もそれに匹敵するか、それ以上に価値が生まれるでしょう。
時代の追い風も受けて、自分の個性が活かせるようになりますよ♪